ベアビック法完全ガイド:ルーレット限定のローリスク戦略は有効なのか?

ギャンブルの世界には、必勝法と呼ばれるものがいくつか存在します。

もちろん、"必ず勝つ"ことのできる方法などは存在しませんが、無秩序に"カン"で賭け続けるよりも、一定のルールや戦略に基づいてプレイするほうが、長期的に見て成果を上げる可能性が高まるといわれます。

この記事では、そんな戦略の中から、ルーレット限定でよく話題に上るベアビック法を紹介します。

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目次

ルーレット限定の戦略・ベアビック法とは

カジノの世界では、少しでも勝率を上げるための賭け方が工夫・考案されていて、”必勝法”として名前が残っている戦略がたくさんあります。

この記事で紹介するベアビック法もその一つで、ルーレットに特化した戦略です。

ベアビック法に関連する基礎知識

ベアビック法の説明をする前に、関連用語を解説しておきます。

ヨーロピアンルーレットアメリカンルーレット

ルーレットには、次の2つのタイプがあります。アメリカンタイプのほうが、00がある分ポケットは1つ多いです。

ポケットの数数字の種類特定のポケットに入る確率
ヨーロピアンルーレット370、1,2,3、…361/37=2.70%
アメリカンルーレット3800、0、1,2,3、…361/38=2.63%

ストレートベットシングルナンバーベット)と配当

ルーレットには、ボールの停まったポケットの色が赤か黒かに賭けたり、奇数か偶数かに賭けたりなど、さまざまな賭け方がありますが、単純に数字に賭けるのは、ストレートベット(シングルナンバーベット)と呼ばれます。

  • 賭ける対象:ヨーロピアンなら「0、1,2…36」から、アメリカンなら「00、0、1,2…36」から任意の数字を選んで賭けます。
  • 配当:当たった場合の配当は最も高く、36倍です。
  • 確率:ヨーロピアン1/37=約0.027アメリカン1/38=約0.026です。

ベアビック法による賭け方

ベアビック法とは、「35ヶ所にストレートベットすること」です。ということは、ヨーロピアンルーレットでは2ヶ所、アメリカンルーレットでは3ヶ所、ベットしない場所があることになります。

多くの場合、それぞれ次の数字が、「ベットしない数字」とされるようです。

ポケットの数(一般的に)ベットしない数字
ヨーロピアンルーレット370、前回の出目
アメリカンルーレッ380、00、前回の出目

「0、前回の出目」や「0、00、前回の出目」にベットしないことに、特に意味はありません。数学的には、別に何であっても同じです。

ベアビック法の損益と期待値

ベアビック法をルーレットに適用した際の期待値を、ヨーロピアンルーレットとアメリカンルーレットでそれぞれ求めてみましょう。

期待値とは、「平均すると1ゲームにどれくらいの利益または損失が見込まれるか」を表し、次の式で求められます。

期待値 = ( 勝った時の利益 × つ確率 ) + (負けた時の損失 × 負ける確率 )

※負けた時の損失はマイナスの数値で表します。

ヨーロピアンルーレットの損益と期待値

先ほど説明したように、ヨーロピアンルーレットでは、37ヶ所のうち2ヶ所には賭けませんから、

  • 確率:勝つ確率は 35/37=約0.946、負ける確率は 2/37=約0.054です。
  • 勝った場合:損益は 36-35=+1 です。
  • 負けた場合:損益は -35です。

従って、期待値は次のようになります。

ヨーロピアンルーレットでの期待値=(+1)×0.946+(-35)×0.054≒-0.95

つまり、平均すると毎回約0.95を失うことを意味しています。

つまり、「毎回35$ずつ賭けていくと、0.95$ずつ負けていく」ゲームになるのです。

1プレイの勝率が高いので、長い時間楽しみたいという人向けのやり方ではあるのですが、長くやればやるほど、上記の計算に近い状況になって損失額は膨らみますから、その点は注意が必要です。

アメリカンルーレットの損益と期待値

アメリカンルーレットでは、38個のうち3個に賭けないことになりますから、

  • 確率:勝つ確率は 35/38=約0.921、負ける確率は 3/38=約0.079です。
  • 勝った場合:損益は 36-35=+1 です。
  • 負けた場合:損益は -35です。

従って、アメリカンルーレットの場合の期待値は、次のようになります。

アメリカンルーレットでの期待値=(+1)×0.921+(-35)×0.079≒-1.84

平均すると毎回約1.84を失う計算になります。当然ですが、ヨーロピアンタイプよりも損失は大きいです。

ベアビック法のメリットとデメリット

ベアビック法のメリットをまとめると、次のようになります。

ヨーロピアンで約94.6%、アメリカンで約92.1%と、1プレイの勝率が高いです。

ルールがシンプルですぐに実践できます

「勝てば1、負ければ-35」と損益が固定的なので、金銭管理がしやすいです。

一方、デメリットは次のような点です。

勝った時の利益「1」に比べ、負けたときの損失が「35」と大きいです。仮に2連敗でもしようものなら「70」のマイナスです。ベアビック法で取り戻そうと思うと気が遠くなりますね。

一度に35箇所に賭ける必要があるため、そのベット作業が面倒です。

後述もしますが、一部のカジノでは、ベアビック法が禁止されている場合があります

ベアビック法に関する注意点

現実問題として、ベアビック法がいつでもどこでも使えるかというと、実はそうではありません。

ローリスクベットとして禁止されていることがある

一般的に、25ヶ所以上にベットすることを「ローリスクベット」といいます。

もちろん、ベアビック法は「ローリスクベット」の一種です。

「ローリスクベット」は一部のカジノでは禁止されており、違反した場合には、勝利金の没収やアカウントの凍結などのペナルティが科されることもあります。

プレイするカジノの規約をしっかりと確認し、ルールに違反しないよう注意しましょう。

ライブルーレットでは時間がない

ライブカジノのルーレットでは、ディーラーが次のラウンドを始めるまでの時間(ベッティングタイム)が決まっています。

プレイヤーはその時間内にベットを終えなければなりません。35か所にベットするのはなかなか困難です。

従って、ベアビック法はビデオルーレットで楽しむのが無難でしょう。

なお、ベットにかける時間を短縮する方法がないわけではありません。ご参考までに次章で紹介します。

35ヶ所の時短ベット法:コラムベットを使う

本章では、35ヶ所にベットする時間の短縮方法を解説します。

時短が目的なので、通常は「前回の出目」は気にせず、固定された数字をベットから除外します。ここでは、(0や00以外に)36にはベットしないこととして説明しますね。

ルーレットには、1~36の数字を「1、4、7~」「2、5、8~」「3、6、9~」という3つのグループに分けて賭ける方法があり、「コラムベット(Column Bet)」と呼びます。実際に列挙してみます。

  • ファーストコラム: 1、4、7、10、13、16、19、22、25、28、31、34
  • セカンドコラム:2、5、8、11、14、17、20、23、26、29、32、35
  • サードコラム:3、6、9、12、15、18、21、24、27、30、33、36

各コラムに対しては、次のような賭け方をします。

  • ファーストコラム:12をコラムベット
  • セカンドコラム:12をコラムベット
  • サードコラム:36を除いた11ヶ所に1ずつストレートベット

結果的に35ヶ所にベットしたことになるでしょう?

サードコラムへの11ヶ所のストレートベットは残りますが、ファーストコラムとセカンドコラムへはコラムベットとしてまとめたので、だいぶん楽になりました。

ベアビック法をオススメする人/オススメしない人

ベアビック法をオススメできるのは次のような人です。

リスク回避型のプレイヤー、長時間楽しみたいプレイヤーには向いています。

ベアビック法の1ゲームにおける利益は微々たるものですが、ヨーロピアンルーレットで約94.6%、アメリカンルーレットで約92.1%の確率で勝つことができます。ローリスク・ローリターンを好むプレイヤーに合う戦略です。

また、いうなれば「たまに大きく負けるが、たいていちびちび勝つ」ゲーム展開になりますから、1円パチンコのように、「大勝しなくてよいのでヒマつぶしをしたい、長くゲームを楽しみたい」というプレイヤーには適しています。期待値からいえば、ヨーロピアンルーレットのほうがオススメです。

一方で、次のような人にはオススメできません。

一攫千金を狙うプレイヤー、短時間での一発勝負が好きなプレーヤーには不向きです。

10連勝なんてザラなのですが、いかんせん、利益がなかなか増えません。ハイリスク・ハイリターンのスリルを求めるプレイヤー短時間でゴソッと稼ぎたいプレイヤーには魅力に乏しい戦略でしょう。

まとめ

この記事では、ルーレットに特化した戦略であるベアビック法について、その特徴と利用する場合の注意点を詳しく解説しました。

ベアビック法は、短期的な大勝を狙う人には向きません。ローリスク・ローリターンで長くゲームを楽しみたいと考える人に向いた戦略です。

「自分に合ってるかも?」と思われた方は、ぜひベアビック法を武器に、オンラインカジノでの勝利を目指してください。

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